海外で現地の現金が必要な際に、両替所よりお得な方法としておすすめしている「クレジットカードの海外キャッシング」。
ですが「そんなの初めて聞いた!」という方にとって、クレジットカードの海外キャッシングは分からないことだらけではないでしょうか。
そこでこの記事では、クレジットカードの海外キャッシングとは何か?やお得な理由、利用時の注意点などを分かりやすく紹介していきます!
両替時の手数料で損したくない方、Wise以外のお得な金融サービスを知っておきたい方はぜひご覧ください。
みこ
- 現在オーストラリアに夫婦でワーホリ中
- 海外渡航 7カ国・ノマド経験あり
- 今までに「クレカ15枚以上・SIM10社以上」利用
- 趣味で「海外でのお得な決済手段やサービス」を日々リサーチ
- 現在オーストラリアに夫婦でワーホリ中
- 海外渡航 7カ国・ノマド経験あり
- 今までに「クレカ15枚以上・SIM10社以上」利用
- 趣味で「海外でのお得な決済手段やサービス」を日々リサーチ
クレジットカードの海外キャッシングとは
海外キャッシングとは、クレジットカードに付帯しているサービスの1つです。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠という枠組みがあり、通常のクレジットカード決済ではショッピング枠を使っています。
一方キャッシング枠の利用は、カード会社への借金という扱いなので利息がかかり、海外キャッシングもこれにあたります。
また、キャッシングで借りた分の返済は、基本的にはショッピング枠の利用分と同日に自動で引落されますが、カード会社によっては引落日前の繰上返済も可能です。
海外キャッシングにかかる手数料
海外キャッシング利用時には主に以下の手数料が発生します。
- 必ず発生する手数料
- 為替手数料(為替レート)
- 金利手数料
- 場合によって発生する手数料
- 海外ATM利用手数料(カード会社による)
- 返済手数料(返済方法による)
為替手数料(為替レート)
クレジットカード会社(国際ブランド)が、海外でのショッピングやキャッシング時に適用する為替レート。各会社が独自に設定しています。
金利手数料
冒頭でも触れたとおり、キャッシングはクレジットカード会社への借金という扱いのため、利用額に対して利息がかかります。
金利手数料とはこの利息のことで、「年利18%」が一般的です。
海外ATM手数料
海外のATMを利用した際、多くのクレジットカードでは「海外ATM利用手数料」が発生します。
金額はカード会社によりますが、大体110円〜220円の場合が多いです。
ただし、なかには海外ATM手数料のかからないカードもあるので、海外キャッシングを利用予定の方は、なるべく手数料無料のカードを選ぶと良いでしょう。(おすすめのカードは後ほどご紹介します。)
返済手数料
返済手数料とは、キャッシング利用額をカード会社へ繰上返済する際にかかる手数料です。
返済方法は、ATMでの返済や指定口座への銀行振込などがあり、海外から返済する際は「銀行振込」がメインになります。
銀行振込には通常「振込手数料」がかかり、これが返済手数料にあたりますが、銀行によっては「振込手数料無料」の銀行もありますよね。
海外キャッシングでは繰上返済をよく行うので、ネット銀行など振込手数料無料の回数が多い銀行を持っておくことをおすすめします。
海外キャッシングが両替よりお得な理由
海外キャッシングには利息や手数料がかかるのに、それでも両替よりお得になるというのは不思議ですよね。
ここでは、その理由について説明していきます。
- 両替所よりカード会社の為替レートの方が良いことが多い
- 繰上返済することで利息を最小限に抑えられる
両替所よりカード会社の為替レートの方が良いことが多い
クレジットカード会社(国際ブランド)が独自設定している為替レートは、実は両替所のレートより条件が良いことが多いです。
とはいえ、どの会社(国際ブランド)でも常に両替所より良いわけではなく、各社の為替レートの良さは一般的に以下のとおりと言われています。
JCB ≒ MasterCard > Visa > AMEX
AMEXは両替所より悪いレートが出ることが多いので、海外キャッシングの利用には非推奨ですが、その他の3社、特にJCBとMastercardの為替レートは比較的優秀です。
なお、国際ブランドが同じであれば、カード発行会社が違っていても同じ為替レートが適用されます。
例えばエポスカード(Visa)と楽天カード(Visa)は同じ為替レートです。
繰上返済することで利息を最小限に抑えられる
カード会社によりますが、キャッシングした分のお金は、翌月の返済日を待たずに繰上返済することが可能です。
また、キャッシングの金利手数料は年利(1年あたりの利率)なので、実際にかかる利息は借りた日数分で計算されます。
つまり年利18%の場合、1日あたりの利率はたったの約0.049%。これが返済までの日数分かかるので、繰上返済をすれば利息を最小限にできるわけです。
ちなみに利息の一般的な計算式は以下のとおり。
利息 = 借入金額 × 金利 ÷ 365日 × 返済までの日数
【例】キャッシングで5万円出金し、
① 30日後に返済した場合
50,000円 × 年利18% ÷ 365日 × 30日
= 739円
② 3日後に返済した場合
50,000円 × 年利18% ÷ 365日 × 3日
= 73円
一見「年利18%」は高く感じますが、仕組みを理解し賢く利用すれば、利息は大した金額になりません。
キャッシング=借金だからといって、むやみに怖がる必要はないなと筆者は思います。
海外キャッシングの「お得」以外のメリット
海外キャッシングの利用には、両替所よりお得に現金を用意できること以外に、以下のようなメリットもあります。
- 必要な時に必要な額をすぐ用意できる
- 大金を持ち歩かなくていいので安心
必要な時に必要な額をすぐ用意できる
海外キャッシングは海外ATMから利用できるため、必要な時に必要な額をすぐ用意することが可能です。
一方、両替所は営業時間があるし、Wiseは口座残高がないと出金できないため、必要なときにすぐ現金を用意できない可能性があります。
予想外の事態が起きても即対応できる海外キャッシングは、海外生活のお守りとも言えますね。
大金を持ち歩かなくていいので安心
海外で大金を持ち歩くのはリスクが大きく、また現金は盗られたらほぼ戻ってきません。
ですが、海外キャッシングの利用を前提にしておけば、日本から現金をたくさん持ってくる必要がないので、そもそも盗られようがなく安心です。
またクレジットカードなら、万が一、盗難・紛失しても利用停止できるし、カード会社の補償もあるので、被害を最小限にできます。
海外キャッシング利用時の注意点
お得で便利な海外キャッシングですが、4つだけ注意点があるので覚えておきましょう。
- キャッシング枠の設定を事前に確認する
- 必ず繰上返済をする
- 操作ミスによる為替レートの悪化
- ATMによるカードの飲み込み
キャッシング枠の設定を事前に確認する
クレジットカードのキャッシング枠は、個人ごとに利用できる限度額が設定されています。
例えば、キャッシング枠が10万円だったら、出金できるのは10万円までです。
また、なかにはキャッシング枠がないカードもあります。
なので、海外キャッシング利用予定のクレジットカードのキャッシング枠設定は、事前に必ず確認しておきしょう。
クレジットカードのキャッシング枠は、カード会社の会員ページや、毎月のカード利用明細書に記載されています。
キャッシング枠を確認し、枠を増額または減額したい場合は、カード会社にリクエストすることが可能です。
海外での利用を見据えて、適度な限度額を設定しましょう。
キャッシング枠の増額は、却下される場合があります。
キャッシング枠は契約者の返済能力(収入や職業、過去の返済歴など)によって決まるため、もし現在の設定額がすでに上限に達している場合は、それ以上増額してもらえません。
いくらでも増額できるわけではないので、必要以上の増額を要望しない(実際に必要な額の要望にとどめる)ようご注意ください。
必ず繰上返済をする
海外キャッシングでお得に現金を入手するためには、繰上返済することが重要なポイントです!
いくら両替所より為替レートが良くても、利息がたくさんかかってしまえば、結果的に両替所より損することもあり得ます。
また、カード会社によっては繰上返済に対応していない可能性もあるので、海外キャッシングに使うクレジットカードは、必ず繰上返済可能なものにしましょう。
「海外キャッシングにおすすめのクレジットカード」はこの記事で後述しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、繰上返済の仕方は「こちらの記事(近日公開)」にて紹介しています。
操作ミスによる為替レートの悪化
この記事の前半で、カード会社の為替レートが両替所より良いとお伝えしましたが、実はATMの操作をミスると、悪いレートが適応されてしまうことがあります。
海外ATMの操作は慣れれば簡単ですが、勘でテキトーに操作すると損しかねません。
海外キャッシング利用時のATMの正しい操作については、「こちらの記事(近日公開)」にて写真付きで解説しているので、実際に利用する前にぜひ参考にしてください。
ATMによるカードの飲み込み
海外のATMでは、挿入したクレジットカードやキャッシュカードが返ってこなくなる「カード飲み込まれトラブル」が珍しくありません。
幸い、筆者はまだ経験したことないですが、カードが飲み込まれてしまった…という話は度々耳にします。
海外ATMを利用する以上、このトラブルを完全に回避することはできません。
しかし、ちょっとした心掛けで、このトラブルに遭遇した時の被害を最小限にすることは可能です。
海外キャッシングに限らず、現地口座から出金する場合なども含めて、海外ATM利用時には以下のポイントを意識しましょう。
- 銀行の施設内かすぐ側にあるATMを利用する
- 銀行の営業時間やスタッフのいる時間帯にATMを利用する
そうすれば、もしカードが飲み込まれても、すぐに対応してもらうことができます。
道端などの屋外にあるATMは、使わない方が無難です。
カードが飲み込まれた際の対応が遅れるだけでなく、犯罪者がATMに細工をしていたり、人目につきやすいので出金している姿を見て目をつけられる可能性があるからです。
よほどの緊急時以外は、なるべく使わないようにしましょう。
海外キャッシングにおすすめのクレジットカード
ここまで海外キャッシングのメリットや注意点を読まれた方はお気づきのとおり、海外キャッシングに使うクレジットカードはどれでも良いわけではありません。
では海外キャッシングに適したクレジットカードはどれか? おすすめは以下の2枚です。
- エポスカード(VISA)
- JCBカードW(JCB)
この2枚は実際に筆者も持っており、海外キャッシング以外の面でも、ワーホリ・留学におすすめのカードです。
ワーホリ・留学や海外キャッシングのためにクレジットカードを作る方は、この2枚から検討すると良いでしょう。
エポスカード
公式サイト | EPOSカード |
---|---|
カード デザイン | |
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA |
海外旅行 傷害保険 | 利用付帯 最高3,000万円 |
おすすめポイント
- 裏ワザによりネットで即日繰上返済ができる
- VISAなので対応してるATMが多い
- 初回の海外ATM利用手数料が無料
残念なポイント
- 為替レートがJCBやMastercardより高い傾向がある
- 2回目以降の海外キャッシング利用時にATM利用手数料がかかる(110〜220円/回)
エポスカードは、為替レートや海外ATM利用手数料の点でJCBカードWに劣るものの、対応しているATMはJCBより多く、利便性に優れています。
また、繰上返済は通常、日本国内のエポスATMもしくはエポスカードセンターでしか行えませんが、実は裏ワザがあり、その裏ワザを使えば海外にいながらネットで繰上返済が可能です。
エポスカードの繰上返済方法(裏ワザ)については「こちらの記事(近日公開)」で解説しているので、ぜひご覧ください。
\ 海外での利便性抜群!エポスカード /
JCBカードW
公式サイト | JCBカードW |
---|---|
カード デザイン | |
年会費 | 無料 |
還元率 | 1.0%〜 |
国際ブランド | JCB |
海外旅行 傷害保険 | 利用付帯 最高2,000万円 |
おすすめポイント
- 為替レートが他の国際ブラントよりお得なことが多い
- ATM利用手数料が無料
- 繰上返済が可能
残念なポイント
- 対応ATMが他の国際ブランドより限られる可能性がある
- 繰上返済がネットではできない(電話受付のみ)
JCBの為替レートは他の国際ブランドより優れていることが多く、また海外ATM利用手数料が無料のため、海外キャッシングでかなり重宝します。
ただし、対応ATM数は他の国際ブランドに劣るので、念の為エポスカードと2枚合わせて持っておいた方が安心です。
なお、繰上返済の受付は電話のみになります。
電話でしか繰上返済できないとなると、国際通話料が気になりますが、通信会社によっては海外から日本へ無料で電話できたり、Line Outで格安で電話できるので心配無用です。
海外から日本へ無料通話できる通信会社
日本 | 楽天モバイル |
オーストラリア | Amaysim / Optus / |
※上記以外の通信会社についても調査中。随時更新していきます。
なお、格安で国際通話ができるLine Outについては「こちらの記事(近日公開)」にまとめています。
\ 為替レートも手数料もお得!JCBカードW /
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ここからの申込で紹介特典の1,500円ももらえるよ!
まとめ
海外生活で必要な現金を、両替所よりお得に入手できる海外キャッシングについて解説しました。
海外キャッシングは上手に活用すれば、本当にお得な機能です。
これまで海外キャッシングを知らなかった方も、これを機にぜひ海外キャッシングにチャレンジしてみてください!