ワーホリ・留学に向けて準備を進めるなかで、いま日本で利用してる携帯番号をどうするか?は悩みどころですよね。
解約するのか維持するのか、維持するならどうやって維持するのか、いろいろ決めることが多くて地味に大変です。
そこでこの記事では、海外生活中の日本の携帯電話番号をどうするか?の決め方やおすすめの手段・通信会社などを紹介します。
渡航後に後悔しないよう、スマホやSIM関係が苦手…という方は、ぜひ参考にしてみてください。

みこ
- 現在オーストラリアに夫婦でワーホリ中
- 海外渡航 7カ国・ノマド経験あり
- これまでにクレカ15枚以上、SIM 7社以上利用
- たくさんの選択肢からベストを選びたい性格で、海外でのお得な決済手段やSIMなどを日々リサーチしてます

- 現在オーストラリアに夫婦でワーホリ中
- 海外渡航 7カ国・ノマド経験あり
- これまでにクレカ15枚以上、SIM7社以上利用
- たくさんの選択肢からベストを選びたい性格で、海外でのお得な決済手段やSIMなどを日々リサーチしてます
解約or維持、日本の携帯電話番号をどうすべきか
ワーホリや留学中の日本の携帯番号をどうするか、人によって考えは様々ですが、基本的には維持した方が良いと筆者は考えています。
なぜなら、海外にいる間もオンラインで日本のサービスやアプリを利用する機会があり、それらの利用や会員登録に日本の電話番号やSMS認証が求められる機会が多いから。
例えばインターネットバンキングのSMS認証は、セキュリティの観点などから日本の電話番号でしか登録ができません。
海外にいる間、日本のサービスやアプリを絶対使わないという方は、日本の携帯会社は解約し電話番号を手放しても問題ありませんが、そうでない方には番号維持をおすすめします。
海外滞在中に、日本のサービス・アプリを…
- 絶対使わない人→解約してもOK
- 使う可能性のある人→維持した方が無難
日本の電話番号を維持する方法
現在使っている日本の携帯電話番号を維持する方法は、以下の2パターンがあります。
- 大手3キャリアの番号保管サービスを利用する
- 格安SIM等で契約を維持する
①大手3キャリアの番号保管サービスを利用する
大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では、ワーホリや留学などで長期間回線を利用しない方に向けた「番号保管サービス」を提供しています。
各社の番号保管サービス内容は以下のとおりです。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
事務手数料 | ① 3,850円 ②③ 1,100円 | 3,850円 | 3,850円 |
月額 | 440円 | 409円 | 429円 |
保管期間 | 最大6年間 | 最大5年間 | 最大5年間 |
手続方法 | ①ドコモショップ ②電話 / オンライン | auショップ | ソフトバンク ショップ |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
事務手数料 | ① 3,850円 ②③ 1,100円 | 3,850円 | 3,850円 |
月額 | 440円 | 409円 | 429円 |
保管期間 | 最大6年間 | 最大5年間 | 最大5年間 |
手続方法 | ①ドコモショップ ②電話 / オンライン | auショップ | ソフトバンク ショップ |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
なお、番号保管サービス中は通話もSMSもできなくなります。
②格安SIM等で契約を維持する
電話番号を維持する方法として、格安SIM会社などの安いプランに乗り換え、ワーホリ・留学中も契約し続けるという方法もあります。
この場合、電話番号を維持できるだけでなく、SMSも使い続けることが可能。
つまり、海外生活中も日本のサービス・アプリを使う方にはこちらの方法がおすすめです。
ただ、数ある格安SIM系の会社・プランから適切なものを選ぶのは、慣れてない方にとってはちょっと難しいですよね。
ということで、格安SIM等を契約する際の注意点やおすすめの会社・プランについて、以下で紹介していきます。
格安SIM等で番号維持するときの注意点
格安SIM等に乗り換えて、コスパ良く番号維持する際、以下の6点に注意しましょう。
- スマホのSIMロック解除を行う
- デュアルSIM対応のスマホか確認する
- デュアルSIMカードの組み合わせを確認する
- 物理SIMとeSIMの組み合わせならeSIMを選ぶ
- 音声通話対応SIMを選ぶ
- 海外ローミングに対応しているか確認
それぞれ分かりやすく説明していきます。
①スマホのSIMロック解除を行う
- SIMとは?
契約情報や電話番号が記録されているICカードのことで、スマホで電話やネット通信をするために必須のカードです。 - SIMロックとは?
各大手キャリアが、他社の通信回線を使えない(他社回線のSIMを受け付けない)ように、端末に制限をかけている状態のこと。
大手キャリア3社やその関連会社で購入した端末には、基本的にSIMロックがかかってます。
なので、端末はそのままで他社へ乗り換える場合、基本的にSIMロックの解除が必要です。
もしSIMロック解除を忘れてしまうと、他社の格安SIMや海外の通信会社のSIMが使えません。
また、SIMロック解除は現在契約中のキャリアに解除申込する必要があり、キャリア解約後に行う場合は手数料がかかってしまいます。(解約前なら無料でロック解除可能。)
乗り換え先や海外でも同じスマホを使う予定の方は、必ずSIMロック解除を済ませておきましょう。
なお、現在使用中のスマホにSIMロックがかかっているかの確認方法や、各キャリアごとのSIMロック解除方法は「こちらの記事(近日公開)」にまとめているので、不安な方はぜひご覧ください。
②デュアルSIM対応のスマホか確認する
デュアルSIMとは、1つのスマホ端末に2枚のSIMカードを入れて、2つの電話番号や通信回線を利用できる機能のことです。
格安SIM等で日本の番号を維持しつつ、海外でも同じスマホを使う場合、①日本のSIMと②海外のSIMの2つを利用することになるので、今使っているスマホがデュアルSIM対応かどうか必ず確認しておきましょう。
自分のスマホがデュアルSIM対応か否かは、「利用中のスマホブランド名+デュアルSIM対応機種」などで検索すると確認できます。
例えば、iPhoneのデュアルSIM対応機種は以下のとおりです。
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone 11シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 14シリーズ
ちなみに、今お使いのスマホがデュアルSIM対応でない場合、選択肢としては以下の4つが考えられます。
- 新しい端末(デュアルSIM対応)に買い換える
- 新しい端末(デュアルSIM未対応)を買い足して2台持ちする
- 以前使ってた端末と2台持ちする
- 格安SIM等で日本の番号を維持することを諦める(番号保管サービス利用または解約)
自分の経済状況や価値観に応じてどうするか決めると良いでしょう。
③デュアルSIMカードの組み合わせを確認する
自分のスマホがデュアルSIM対応だと分かったら、あわせて対応可能なSIMの組み合わせを確認しましょう。
具体的には、以下のどちらのパターンなのかを確認します。
- 物理SIM + 物理SIM
- 物理SIM + eSIM
SIMカードには、物理的にカードの実体がある物理SIMと、実体のないeSIMの2パターンがあり、主流は物理SIMですが、近年eSIM対応のスマホ端末や通信会社も増えつつあります。
格安SIM等で日本の番号を維持しつつ、海外でも同じスマホを使う場合、この組み合わせを把握しておくことが重要です。
「スマホのブランド名+SIMカードタイプ」などで検索し、必ず確認しておきましょう。
④物理SIMとeSIMの組み合わせならeSIMを選ぶ
デュアルSIMカードの組み合わせが「物理SIM+eSIM」だった場合、日本の格安SIM会社では「eSIM」のプランを選びましょう。
海外でもeSIMのプランはありますが、やはり物理SIMプランの方が選択肢が多いので、物理SIMの方は海外用に空けておくことをおすすめします。
⑤音声通話対応SIMを選ぶ
格安SIM等のプランには、音声通話SIMやデータSIMなど様々なプランがありますが、電話番号を維持できるのは音声通話SIMだけです。
データSIMやSMS機能付データSIMプランの方が料金が安いですが、間違えて契約しないよう注意しましょう。
⑥海外ローミングに対応しているか確認
海外で、日本の番号宛のSMSを受け取るには、契約中のサービスが海外ローミングに対応している必要があります。
海外ローミングとは、海外での通話やデータ通信サービスのこと。
格安SIM系の会社・プランには、海外ローミングに対応していないものもあるので要注意です。
povoは海外ローミング未対応
auがオンライン専用プランとして提供しているpovoは、月々の基本料金が0円。
必要に応じて有料トッピングを課金するというプランのため、楽天モバイルに代わる「日本の電話番号を格安で維持する手段」として、海外在住者に話題になりました。
しかし、povoはまだ海外ローミング未対応なので、海外で日本からのSMSを受け取ることができません。
povo公式サイトによると、将来的に海外ローミングに対応する予定はあるようですが、現状では対応がいつになるのか不明です。
日本の電話番号維持にpovoを利用するのは、現時点では辞めておいた方が良いでしょう。
ワーホリ・留学時におすすめの格安SIM会社3選
たくさんある格安SIM会社・プランの中から、ワーホリ・留学におすすめの日本の格安SIM会社を3社ご紹介します。
なるべく安くて、機能面でも問題ないプランを厳選しているので、ぜひ参考にしてみてください。
mineo(マイネオ):月額250円

参照:mineo
【 月額250円(税込)】
マイそく スーパーライト(デュアルタイプ)
- eSIM・海外でのSMS利用可能なサービスのなかで最安
- 使わない月があっても自動解約なし
mineoのマイそくスーパーライトは、現状で最も安く番号維持ができるプランです!
ただし、このプランは新規契約のみの受付(他プランからの変更不可)で、通信速度(最大32kbps)*も日常的には使えない遅さ…というデメリットもあります。
(*SMSの送受信には使えます。)
一時帰国時など日本国内での利用には不向きなので、日本では他のSIMやWi-Fiサービスの契約が必須になるので要注意。
使い勝手は悪いですが、「めったに帰国せず、海外生活中の番号維持とSMS利用さえできればOK」な方にはおすすめです。
※マイそくスーパーライトは新規契約のみ
- マイそくスーパーライト新規契約
- マイそくスーパーライト→他プランへの変更
- 他プラン→マイそくスーパーライトへの変更
- マイそくスーパーライト→他プラン→マイそくスーパーライト
その他の基本情報を見る
初回契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
SIM発行手数料 | 440円(税込) |
契約内容変更 | 0〜3,300円 |
契約解除料 | 0円(縛り期間なし) |
MNP転出手数料 | 0円 |
eSIM対応 | ◯(A・Dプラン) |
海外ローミング対応 | ◯ |
\ 最安で番号維持可能! /
HISモバイル:月額290円

参照:HISモバイル
【 月額290円(税込)】
自由自在290プラン(データ量上限1GB)
- 使わない月があっても自動解約なし
- いつでも無料でプラン内容(データ容量上限)を変更できるので、日本への一時帰国時も手間がかからない
- つくばみらい市へのふるさと納税で、初回契約事務手数料がお得に!(節税効果もあり)
HISモバイルは「格安で使い勝手も良い」探している方におすすめです!
日本での利用時にはデータ量1GBでは足りないケースが多いですが、いつでも無料でプラン変更できるので、一時帰国時も手間なく使い続けられます。
月額290円とmineoに負けないぐらい安く、利便性も良いため、ちょくちょく一時帰国する方・帰国時にいちいち他社サービスを契約したくない方は、HISモバイルを選ぶと良いでしょう。
その他の基本情報を見る
初回契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
SIM発行手数料 | 0円 |
契約内容変更 | 0円 |
契約解除料 | 0円(縛り期間なし) |
MNP転出手数料 | 0円 |
eSIM対応 | ◯ |
海外ローミング対応 | ◯(契約後オプション申込が必要) |
\ 格安&使い勝手良し! /
日本通信SIMにも290円のプランがあるが…
日本通信SIMにも月額290円(税込)のプランがあり、こちらを利用している海外在住者もいらっしゃいます。
ですが、HISモバイルの方が通話料が安く、プラン(データ量)の選択肢も多いです。
渡航前の利用や日本一時帰国時のことまで考えると、HISモバイルの方が使い勝手が良いと思います。
楽天モバイル:月額1,078円

参照:楽天モバイル
【 月額1,078円〜(税込)】
Rakuten UN-LIMIT Ⅶ
※ データ使用量によって金額が代わるプランのため基本プランの選択不要
- 海外でのデータ通信が毎月2GBまで無料
- 海外から日本宛に無料で電話できる
- 一時帰国時にプラン変更不要でそのまま使える
- 初めての契約で3,000円分のポイントがもらえる
- 楽天ポイントでの支払いで実質0円
楽天モバイルは、海外生活中の番号維持・SMS利用はもちろん、ネットの利用や日本への電話もできる「コスパと利便性が抜群のプラン」です。
筆者が現在オーストラリアにいながら使っているのも、この楽天モバイルになります。
月額はmineoやHISモバイルの方が圧倒的に安いですが、以下のような方には楽天モバイルの方がおすすめです!
- 現地到着後、英語でSIMを契約するのが不安な方
- 現地SIMの料金を少しでも節約したい方
- 一時帰国時にプラン変更などの手続きをしたくない方
- 日本に電話をかける機会が多い方
楽天モバイルのサービスで特に便利なのが、海外でも毎月2GBのデータ通信を無料で行えること。
つまり、海外到着後、現地のSIMやWiFiがなくてもすぐにネットが使えるというわけです。
このサービスを活用すれば、現地の空港ですぐにSIMを契約する必要がないので、自分のタイミングでゆっくり現地SIMの調達ができるし、現地のスーパーで格安SIMを買うこともできます。(空港では格安SIMを扱っていないことも多い)
また、筆者が今いるオーストラリアは日本より通信費が高いですが、楽天モバイルのデータ通信を併用することで、現地での通信費を毎月少しずつ節約できています!
2022年に楽天モバイルのプラン料金が改悪されたのは残念でしたが、それでも海外在住者にとってお得&便利なサービスに変わりないでしょう。
その他の基本情報を見る
初回契約事務手数料 | 0円 |
SIM発行手数料 | 0円 |
契約内容変更 | 0円 |
契約解除料 | 0円(縛り期間なし) |
MNP転出手数料 | 0円 |
eSIM対応 | ◯ |
海外ローミング対応 | ◯ |
\ 新規契約で3,000ポイントもらえる! /
まとめ
今回はワーホリ・留学中の日本の電話番号をどうするか?について詳しく解説しました。
おさらいすると、日本の電話番号をどうするかは「海外でも日本の会員サービスやアプリを使うか否か」を基準に決めましょう。
海外滞在中に、日本のサービス・アプリを
- 絶対使わない人→解約してもOK
- 使う可能性のある人→維持した方が無難
そして、格安SIM等で番号維持する方は、この記事で説明した注意点に気をつけつつ、おすすめの格安SIM会社から自分に合うプランを契約すればOKです。
慣れていない方にとって、SIM関係の手続きは気の重たい準備ですが、やってみると案外簡単なので、ぜひこの記事を参考に進めてみてください。